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有限会社幸山

  • 設立:1972年
  • 従業員:15名
  • 得意分野:飲食店営業
  • 企業HP:https://sekigahara-503.jimdofree.com/
伝統の技と斬新さの融合でオンリーワンを目指す。

滋賀で創業し関ケ原の地へ

 関ケ原町の国道21号線沿い、県外からも多くの人が訪れる蕎麦の名店・関ケ原そば処幸山へ伺い、専務の中辻康貴さんにお話しをお聞きしてきました。

 そば処 幸山の歴史は昭和47年にまで遡ります。お話を伺った中辻さんの祖父が、滋賀県にある比叡山中腹の住宅地で小さな蕎麦店として創業しました。その数年後には山中越え道路沿いに2号店を出店。当時は京都からのお客様で大変な賑わいだったと言います。
 そして、昭和63年には関ケ原に3号店をオープン。中辻さんの父である現会長が中心となって店を切り盛りし、それ以来関ケ原の地で35年にわたり営業を行っています。

 「私自身、長浜の滋賀県調理短期大学に通っていたころから関ケ原に住んでいましたし、20年ほど前からは関ケ原店を担当するようになって、今では関ケ原暮らしが一番長くなりましたね。複数あった店舗も集約して、本社も関ケ原に移転しましたし、これからも関ケ原に腰を据えて進んでいきたいと考えています。」と関ケ原での業歴についてお話を伺うことができました。

地元産の蕎麦が幸山に大きな転機を生む

 今では多くの来店客で賑わう幸山ですが、「かつては厳しい時代もあった」と中辻さんは語ります。「大きな転機は伊吹産の蕎麦粉を使用し始めたことですね。20年前の幸山は蕎麦の定食がメインの営業形態で蕎麦粉は国内の産地から仕入れたものを使用していました。もっとお客様の満足度を高めるにはどうすればいいか悩んでいたころ、伊吹で蕎麦を栽培する生産者の方との縁ができ、試しにお客様に伊吹産の蕎麦粉で打った蕎麦を提供すると、格段にお客様の反応がよくなったのを覚えています。」中辻さんは、それを機に製粉機を導入して本格的に自家製粉を始めたといいます。
 「その後、関ケ原の蕎麦農家さんとも新たにご縁ができました。当時、関ケ原町と生産組合が一体となって取り組んだ“地元産蕎麦による町おこし”の活動に賛同して、当店としても関ケ原産の蕎麦を店舗で使用するようになりました。」と中辻さん。そして2017年、関ケ原産の蕎麦は、その品質の高さから“日本蕎麦協会の会長賞”を受賞するなど、今では多方面から高い評価を得ており、幸山の蕎麦の美味しさの秘訣となっています。

目指すのは「蕎麦のテーマパーク」熟練の技と斬新な発想で唯一無二の存在へ。

 幸山では【伝統の技と斬新さを融合した商品とサービスをお客様に提供し、関ケ原ブランドの資質向上に貢献する】を経営理念に、蕎麦の生産組合や行政とも連携を図りながら、関ケ原ブランドの発展に向けた地域への貢献も積極的に行っています。
 そんな幸山が目指すのは“蕎麦のテーマパーク”。令和2年4月に関ケ原にオープンした新店舗は、蕎麦店のイメージを覆す斬新な店づくりが話題となりました。
 「新店舗には僕の理想を詰め込みました。きっかけはもともと抱いていた“なぜ蕎麦は和じゃないといけないのか”“蕎麦=和は誰がそう決めたのか?”という疑問です。他店が真似できないような斬新なものにしたいと、有名ホテルなどをいくつも巡って構想を固めたのが、この店の〈ホテルのラウンジで蕎麦を食べる〉というコンセプトです」
 目を引くグランドピアノに、洗練された内装、こだわりのある器、そして、行き届いたサービスは唯一無二の存在です。「商いは〈飽きない〉と言われるように本人が飽きたらダメだと思っています。常にワクワクを求めて、自分が楽しんで仕事をすれば、お客様にも楽しんでいただけると信じて、常に新しいものを求めています。」と語る中辻さんの頭の中には次なる構想がすでに浮かんでいます。

創作蕎麦のコース料理とイベント企画で新しい価値をお客様へ届ける

 今後、幸山では店舗客席のリニューアル工事を行い、小グループや団体利用を増やしていきたいと考えています。その次なる計画に向けた第一段階として、幸山の魅力を詰め込んだ“蕎麦の創作コース料理”と“ピアニストによる生演奏”を組み合わせたディナーイベントの企画開催を進めています。

 「音楽イベント自体は20年前から構想がありました。蕎麦をズルズルとすすりながらピアノの演奏を楽しむという全く新しい発想で、お越しいただくお客様に非日常を楽しんでいただきたいという思いから企画を行いました。創作コース料理では、蕎麦屋ならではの工夫を凝らしており、新しい価値を提供できると考えています。」と現在の取り組みについて教えていただきました。

従業員のモチベーションが高められる環境を整え一緒に事業拡大に取り組みたい。

 今後さらなる事業拡大を目指す幸山では、現在スタッフを募集中です。今後はフロアマネージャーとフロアスタッフ、そして厨房スタッフを採用し育成していく計画です。
 「弊社ではリーダー・主任・係長など職階制を導入し役職給を設け、仕事に意欲を以てモチベーションを高めていただくよう取り組んでいます。」という中辻さんに従業員さんのエピソードについてお聞かせいただきました。
 現在、フロアマネージャーを務める従業員は、旧店時代からパートとして勤務していました。主任を経て正社員となり、現在は係長として勤務しています。フロアマネージャーは、混雑する中でもお客様に心地よく過ごしていただけるよう厨房と連携を取りながら、的確な判断を要求されます。またフロアの責任者としてお客様視点を持ちながら改善提案も行うなど、今では中辻さんの右腕的な存在だと言います。

“メイドイン関ケ原によるおもてなし“に一緒に取り組んでくれるパートナーを募集中!

 地元産の食材を積極的に取り入れていこうとする幸山では、地元産の蕎麦を使用するほか、蕎麦餅は地元和菓子店で作られたものを、鶏卵は地元の養鶏場で生産されたものを使用しています。それだけでなく、入口でお客様を出迎えるウェルカムフラワーは、今関ケ原で咲いている花を地元の華道の先生に生けてもらっており、さらに地元で活躍するピアニストを招いての音楽イベントも開催しています。

 幸山では“メイドイン関ケ原のおもてなし”に一緒に取り組んでいただける、生産者の皆さんや、地場産業を担う企業、地元で活動する人たちとの繋がりをもっと増やしていきたいと考えています。
 常に新しい発想で挑戦をし続ける関ケ原そば処幸山。次はどんな取り組みをしていくのか、今後の展開が楽しみです。

企業情報

有限会社幸山
会社名 有限会社幸山
設立 1972年
代表者名 中辻生子
事業内容 飲食店営業(蕎麦店)
本社住所 岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原3398-1
電話番号 0584-51-3030
事業所住所 岐阜県不破郡関ケ原町野上1673-38
役員数 4名
従業員数 15名