有限会社ヒグチ

建築金物から電動工具・エンジン工具まで、プロ御用達の店

　関ケ原インターチェンジからすぐ黒とオレンジの外観が印象的。薪ストーブと金物・工具を扱う有限会社ヒグチへ伺いました。

　有限会社ヒグチの創業は1946年に遡ります。現代表である樋口憲治郎さんの祖父が、のこぎりの刃を鋭く研磨する「目立て」を行う事業として立ち上げました。「関ケ原町は昔から林業が盛んな土地で、創業当時はチェーンソーもない時代、その頃は＜がんどう鋸＞という大きなノコギリで木を伐採していたから、需要が多かったみたいやね」と教えてくれました。

薪ストーブ取扱歴４０年。国内外の様々なメーカーが並ぶショールーム

　「薪ストーブは４０年ほど前から取り扱いを始めました。その頃は木材の端材がたくさん出る大工さんなどに主に販売しいましたが、最近では薪ストーブも一般の方にも普及していて、今施工させてもらうのは一般のお客様のご自宅が多いですね。依頼が増えたのは１０年前ほど前からで、ヒグチとしても日本暖炉ストーブ協会に加入して講習を受けたりして、知識と技術を磨きました」と薪ストーブ施工の長い経験について教えていただきました。
　取材した薪ストーブのショールームには、ヨツール、モルソー、バーモンドキャスティング、ドブレ、ヒタ、など欧州・北米の有名ブランドのほか、岐阜発の国産薪ストーブとして有名なAGNI（アグニ）などがずらりと並びます。じんわり暖かく、揺らぐ炎はいつまで飽きずに見ていられる気がします。
　「現在は年間２０件のお宅へ薪ストーブを施工しています。７割は新築で工務店様からお仕事をいただいていますが、３割は今住んでいる家に薪ストーブを設置したいというお客様からの直接のご依頼で、岐阜県内だけでなく、滋賀県のお客様も多いですよ」と樋口さん。聞けば、設置だけでなく、設置後の煙突掃除や、薪の販売のほか、薪割りを自分でやってみたいという方には薪割り斧やチェーンソー、薪割り機の選び方や使い方も教えてくれるそうです。

職人と職人、職人とお客様をつなぐ＜情報のハブ＞としての役割を担いたい

ハイエンド工具ブランド「スチール」の商品を、一般のお客様にも体感してほしい

　そんなプロご用達のヒグチでは、一般のお客様にも利用いただこうとＤＩＹのハイエンドユーザー向けの商品の取り扱いも広げています。「最近は、ドイツの電動工具メーカーで＜STHIL（スチール）＞というブランドの取り扱いを充実させています。特にチェーンソーは職人さんにも人気があって信頼性も高いですし、他の店に先駆けて40年前から取り扱いを始めているので、修理のノウハウも十分にあります。」「最近では、こだわりのあるＤＩＹユーザーや、薪ストーブユーザーにも人気で、一般のホームセンターでは扱っていないブランドなので、実際に手に取ってみたいという個人のお客様も少しずつ増えていますよ。」
　スチールショップの認定を受けるヒグチの店内には、オレンジカラーが際立つスチール商品がずらりと並び、自分にあったモデルの選び方を丁寧に教えてくれます。

薪ストーブ施工、機械修理を担ってくれる人材を募集中

　「ほんとはもっと店にいる時間を増やして、お客さんの対応をしっかりやりたいんだけど、薪ストーブの施工に配達に忙しくてなかなか店にいる時間を確保できていない」というヒグチでは、機械修理や薪ストーブの施工を支えてくれる従業員を募集中です。
　「薪ストーブの施工は高所作業もあるので若い方が活躍できるかもしれません。建築に詳しい方や薪ストーブが好きな人ならなおいいですが、メーカーの講習もあるので未経験でもしっかり学べる環境があります。」とのこと。現在は２０代の若手従業員と７０代のベテラン従業員が活躍中。機械・工具修理はベテランが教えてくれるので安心です。

気になった方はぜひ一度お店へ、優しく丁寧に説明します。