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株式会社水野板金

  • 設立:2019年
  • 従業員:
  • 得意分野:屋根・外壁の板金工事、雨樋工事、板金工事に関する修繕
  • 企業HP:https://mizuno-bankin-sekigahara.com/
親子3代で繋いだ歴史と積み重ねた信頼、次の未来へ!

ログハウスビルダーからふるさと関ケ原の板金屋さんに

 お話を伺った専務取締役の水野貴文さんは現在の代表取締役である水野浩司さんの息子さんであり、後継者として家業に従事されています。
 水野さんは大学卒業後、ログハウスビルダーとしてログハウス建築に2年間従事されていました。「自分の興味があることを好きにやらせてもらった」と振り返る水野さんは、25歳のときに退職して、地元関ケ原に戻り、家業である板金工事を手伝い始めます。基本的な技術を学ぶため、県内の同業他社3年間勤める中で岐阜県板金高等職業訓練校に通わせてもらい、技術を磨いてきました。

移りゆく時代で変化する板金工事へのニーズ

 現在は父と2人で事業を営む水野さんは「建築板金に求められるニーズは変化している」と話します。「創業当時の板金仕事といえば工場で亜鉛鉄板(ブリキ板)や銅板から雨樋や屋根材や板金役物(建物から水を排水させる板金部材)を手作業で加工し現場で施工をする職人仕事が多かったけど、今は成型加工された板金材を屋根や外壁に施工する仕事が増えている」といいます。

 近年は板金を使用した住宅が「シャープなデザインがシンプルでかっこいい」と評価されるようになり、住宅の外壁は金属サイディング(外壁に貼る板金に断熱材が貼り合わされている板金材)からガルバリウム鋼板(金属製の屋根材・外壁材。サビにくい、シャープでスタイリッシュな外観を演出できる)が増加しつつあり、当社でも新築やリフォームにおける板金工事が中心に変化しているそうです。

目指す仕事は、シールがいらない施工

 建築板金は折り・曲げ・切断・接合など物件ごとに精緻な加工や柔軟な対応が求められてきます。水野さんは仕事に対するこだわりを「シールがいらない施工」と話します。「シール」とは、接合した板金と板金の間に水漏れ防止用のシーリング材を詰める処理のことを指し、精度の高い板金加工ができていれば接合部分に隙間は生じないため、そのような処理は最低限に抑えられ、より美しい仕上がりになるそうです。水野さんが目指す施工のレベルの高さがうかがえます。2022年には屋根の雨漏りや破損に対する原因特定の精度を上げるため、サーモカメラ付きドローンを導入することで、外観では分からない屋根内部の不具合を可視化して施工の質の向上を図るなど、積極的なチャレンジを続けています。

水野板金に頼んでみようと思われる仕事をすることが、信頼に繋がる

 そんな水野さんに「企業として大切にしていることは?」と問いかけたところ、「長年培ってきた技術や実績をもとに信用を得て、信頼される事業者になること」「請け負う仕事に信念をもって向き合うこと」を挙げてくれました。「お客様や取引先様がウチに頼んでくれるのも、仕事の完成度の高さやすぐに対応してくれるところにあるんじゃないかな」とも話してくれた通り、地元関ケ原をはじめ県内外からのお客様と長く取引を続けられているそうです
 数年前に公式ホームページを開設してからは、関ケ原町にお住まいの個人の方からの依頼も増えているそうで、「外壁や屋根のことって誰に頼んで良いか悩む方は結構多い」と話されるように、古い家だと個人の大工さんが建てた家も多く、今だと連絡がつかないこともあるそうです。そんな時、「地元の方だから」とか「○○さんが水野さんを紹介してくれたから」といった経緯で依頼が来ることもあり、「すごくありがたいこと」と話します。
 「周りから水野板金に頼んでみようと思ってもらえる仕事をする」ことを大切にされて続けられてきたからこそ、地元の方や取引先からの信頼獲得に繋がっていると感じられるお話しでした。

自分が手掛けた仕事が残り続けることはモチベーション

 20年近くに渡り施工に従事する水野さんに仕事のやりがいを伺ったところ、「自分が手掛けた仕事が形になって残り続けることかな」と水野さんは語ります。「過去に手掛けた現場の近くを通ると苦労したこととか、どんな仕事だったかを思い出すけど、自分の仕事が今も残り続けているのを見るとモチベーションになる」と建築業ならではのやりがいを教えてくれました。

 水野板金ではかつて従業員を5、6名抱えていた時期があり、その際には工場や公共工事(体育館や施設)の板金工事も受注していたそうです。「公共の建築物はその地域の象徴的な建物でもあり、それを手掛けることはやりがいもあるし、確かな技術があることの裏付けにもなる」と話す水野さんは将来の展望についても語ってくれました。

同じ志を持ってくれる従業員と、板金仕事の次の未来へ

 「従業員を新たに2、3名雇用できれば、技術のいる社寺関連の板金工事や今より幅広く板金工事を請けられる。他にも、建築板金で培った加工技術を活かして、アンティーク風の小物の制作や電灯にかぶせるランプシェード、表札など一点ものにもチャレンジしてみたい。」そう語る水野さんは、求める人物像を「何事にも興味を持ち、熱心に取り組める人。作ることを面白いと感じてくれる人だね。」と話します。
 水野さんは若い頃職業訓練校に通い技術を身に着けた経緯から、現在は訓練校の先生として生徒の指導にもあたっています。訓練校の話になった時、水野さんは銅板で出来た折り鶴を私たちに見せてくれました。その折り鶴は水野さんが訓練校の生徒時代に制作したものと言いますが、紙で折られたものと遜色ない出来栄えでした。機械ではなく工具などの手作業で折られた一点ものの折り鶴。水野さんは手作業の小物制作の仕事にも、板金工事の仕事にも同じ熱意で取り組める人と一緒に働きたい。そんな想いが私たちにも伝わるようでした。
 「一点ものなら、銅板レリーフのワークショップとかやってみたら面白いかも。関ケ原なら武将の家紋作りかな。」そう話す水野さんの目は未来を見据えていました。

企業情報

株式会社水野板金
会社名 株式会社水野板金
創業 1930年
設立 2019年
代表者名 水野浩司
事業内容 屋根・外壁の板金工事、雨樋工事、板金工事に関する修繕
本社住所 岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原3249-3
電話番号 0584-43-0221
事業所住所 岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原字御祭田1411-1
役員数 4名