株式会社𠮷田組
設立:2013年
従業員:13名
得意分野:土木一式
企業HP:http://yoshidagumi-corp.com/
~若手が活躍する施工特化型企業~

創業から54年 貫いてきたのは自社施工にこだわった経営方針
(現会長・社長の若かりし頃の写真)
関ケ原町内の土木業界の中でも最も若手が活躍する株式会社𠮷田組を訪問し、人事部長兼営業部長の近藤彰紀さんにお話しをお聞きしました。
株式会社𠮷田組は現代表者である𠮷田健次さんの父が昭和44年に開業。その後、現代表が事業を引き継ぎ、事業を拡大。平成25年に法人化、令和2年には創業から50周年を迎えました。
開業当初から、𠮷田組が大切にしているのは土木工事の「施工」です。最近の土木業界では管理業務をメインとする企業と、施工をメインとする企業に二極化する傾向にあります。また土木業界も異業種と同様に若手不足の傾向ですが、𠮷田組は若手の職人を抱え施工業務に特化していることが𠮷田組の一番の特徴といえます。
「弊社では、土木部で複数の施工班を設け、常に3~4つの現場を動かすようにしています。見ていただいた現場で職長兼、オペレーターを務めるのは27歳の松井尚紀、ベトナムからの特定技能・技能実習生も一人前に施工を担当します。公共工事以外でも同業者様、また民間(個人邸)から外構のご依頼いただくこともあります。」
現在の𠮷田組は、社長を中心に営業部に1名、土木部10名、人事・総務2名が勤務していますが、とりわけ土木部においては、最近の土木業界では珍しくなんと全員が30代以下という年齢構成になっています。
積み上げた【信頼】と、異業種出身の部長が提案する【異業種基準】を
融合することで、新しい土木会社へ進化(成長)する。
次になぜ若手が集まるのか、まずはその理由について近藤さんにお話を伺いました。
特に人事部として若手採用に対して特別なことに取り組んでいるというわけでもないんですよ。」と近藤さんは話します。
ところでお話をお聞きした近藤さん自身も土木業界では変わった経歴の持ち主。全国規模で事業展開するサービス産業や飲食産業の企業で営業職や店舗開発などを経験したのち、3年前に義父である𠮷田社長が経営する𠮷田組に入社しました。
「以前の職場では、営業職をメインとしながら、店舗開発や運営に必要な経営・会計に関することもいろいろと勉強してきました。土木業界の経験が少ない分、異なる業界の経験を生かして、さらに会社に変化させていきたいです。」と近藤さんは話します。
そんな近藤さんが大切にしていることは『現状否定』と『スピード感』だと言います。「入社した時には今までの業界とのギャップを強く感じることが沢山ありました。決して現状否定という言葉は悪い意味ではなく、変化をするためにはまずは現状に問題意識を持つことが大切だと考えています。感じたことは社長とすぐ相談し、合意を得られたらスピード感をもって進めていくようにしています。」と近藤さん。変化させていくことは本当に大変でエネルギーがいること。社内でどう進めているのかについてもお聞きしてみました。
「今までの基準や、やり方から異なる基準・方法を提案する分、社長や従業員とぶつかることもあります。ただし熱は摩擦によって生じるように、前に進むエネルギーを作ることが重要。その摩擦がエネルギーを生み出し、結果として企業の成長・提供するサービスの向上になると思います。」と近藤さんは考えます。
目指すのは「管理から施工までをワンストップ対応できる企業」
近藤さんに、𠮷田社長はどんな人がお聞きしてみました。
「魅力のある・尊敬できる社長です。社長の魅力でヒト(従業員 お客様)が集まり、こだわり(仕事の質)でまた次回も仕事の依頼がきたりします。また社長として誰よりも経験・考えがある中でも、まず相手の話を聞いて、相手が納得できるようにバランスよく進めるところは特にすごいな~と思い、真似しています」と教えていただきました。
そんな𠮷田社長が率いる𠮷田組が今後目指すのは「管理から施工までを自社施工をする、仕事ができる関ケ原の企業」です。
代表取締役の𠮷田健次さん(右)と兄で取締役の𠮷田広志さん(左)
「工事においてAの部分はX社、Bの部分はY社、Cの部分だけ自社施工とするやり方もありますが、いただいた仕事を責任もってやりきる=他社に任せるのではなく、自社でやりきることを大切にしたいと思います。色々な仕事を覚えたり、外注を抑える分、効率は悪いですが(笑)。しかし1つ1つの仕事の質を高めることが自社の価値=仕事をお願いしたくなる企業 につながり、企業の永続につながると考えています。また5~10年後には職人不足が確実視されているなかで、自社施工ができる企業の価値は大きいです。そのために、まずは今いる社員が長く働きたいと思える職場環境をより高めていきたいですね。」
「あとは管理業務です。これまでは施工だけ、工事の一部施工だけを請け負うことが多かったのですが、今後は施工管理業務もできるような会社へ変化していきたいと考えています。これまで管理の資格は社長だけが持っていたのですが、私も入社後に土木を勉強し資格を取得しました。」
そんな近藤さんの後に続けと、これまで現場施工だけをしていた若手スタッフのうち、まずエースとなっている社員が資格勉強を始め、それにつづいて3人の社員も勉強開始し受験開始と、各社員の変化が起き始めているそうです。
「作業だけのエキスパートも重要です。しかし管理を学ぶことで施工方法にも新しい気づきに繋がったりと、プラスの結果につながり始めている。結果としてお客様により良いサービスが提供できる。」と近藤さんは今後のビジョンについてこう話します。
受注増加に対応するため3つの職種で従業員を募集中!
そんな𠮷田組では現在、土木作業員・重機オペレーター・施工管理者の職種で従業員の募集を行っています。
「若手を中心に今後2名程度を採用していきたいと考えています。施工管理者は現場経験やビジネススキルを持った方に来ていただけると嬉しいです。機械オペレーターや土木作業員は経験を問いません、先輩スタッフに教えてもらいながら作業を学んで、資格取得も会社として応援します。もし経験のある方に来ていただけるのであれば、職長として若手を指導してもらえると心強いです。」と求める従業員像についてお聞きしました。
続いて土木業界で働くことについてお聞きすると近藤さんは「土木業界はキツイとよく言われますが、どんな業界もそれぞれキツイことがあると思うんです。体力的な面でいえば最近は便利な機械が増えていますし、ICT施工を含め効率化が進んでいるので、昔と比べるとかなり改善されています。休日については、隔週で土曜日出勤はしてもらっていますが、日曜日は完全休日、サービス業や飲食業とは異なり、年末年始やお盆休みがしっかりとれます。
なによりスキルを磨けば60~70歳でも活躍できるのも老後不安・年金問題を心配する昨今の日本では魅力的な業界です。弊社でいえば転勤もありませんし、男性の育休取得や年次有給休暇の取得(2024年 全社員 平均消化率82%)も推進しているので、趣味の時間を大事にしたい人や家族をもってワークライフバランスを大事にしたい人にも良い環境だと思います」と話します。
「皆が必要としているのに、関ケ原に無いもの」を提供したい
最後に近藤さんの仕事に対するやりがいと、近藤さんの今後のビジョンをお聞きしてみました。「私がこの会社に入って3年と少しが経ちましたが、働いてくれている社員のためにも企業が永続するように𠮷田組を家業から企業へ成長させたいと様々取り組む中で、少しずつその変化を実感するときにやりがいを感じます。今後は𠮷田組として、もっと関ケ原でのニーズに応えていきたいですね。それは“土木以外”でもいいと思っています。関ケ原町の会社やそこで働く人が、もしくは関ケ原に暮らす人、関ケ原を訪れる人が“必要としているのに、関ケ原に無いもの”に応えていくこと。何か関ケ原に貢献できる、面白いことができればと思います。」と先を見据える近藤さんは、常に前向きで、新しいことにチャレンジするため常に何か勉強しているそんな素敵な方でした。
サービスの向上に努める、若手が活躍できる環境がある、この𠮷田組で、皆さんも是非働いてみませんか?