株式会社岡島ハウス産業
設立:1972年
従業員:17名
得意分野:リフォーム・新築請負工事業
企業HP:https://reform.okajima-h.co.jp/

岐阜と滋賀の県境 そう!あの建物が株式会社岡島ハウス産業です!
関ケ原の建設業界を代表する会社の一つで、岐阜県西濃地域や滋賀県湖北地域を中心に住宅リフォーム事業を展開する株式会社岡島ハウス産業に訪問し、代表取締役の髙橋裕司さんにお話をうかがいました。
国道21号線を滋賀県へと向かう今須峠、坂の途中に見えてくる特徴的な外観のあの建物が株式会社岡島ハウス産業の本社です。
株式会社岡島ハウス産業のルーツは、創業者である故・岡島健雄名誉会長の父が昭和初期に立ち上げた岡島建具店に始まります。創業者の岡島健雄さんは1972年に株式会社岡島ハウス産業として法人を設立し、一代で現在の会社規模に成長させました。
当初は木製建具、そしてアルミサッシを取り扱う総合住宅建材の販売施工会社としてスタートししました。その後、滋賀県彦根市、長浜市、大津市と滋賀県内に次々へと拠点を拡大。さらにLIXILのFCに加盟し、住宅建材としては関ケ原店のほか栗東、彦根に拠点を持ち、ビル用建材では大阪、名古屋に拠点を設けました。そして2018年に株式会社岡島ホールディングスを設立しました。
現在の岡島ホールディングスグループは、住宅リフォーム業を手掛ける『株式会社岡島ハウス産業』、住宅建材事業を手掛ける『株式会社オーケンズ』、ビル建材事業を手掛ける『株式会社オーライズ』、電力売電事業を手掛ける『株式会社オーエナジー』の4社で構成されています。
今回ご紹介する株式会社岡島ハウス産業は、創業時からの流れを汲む会社で2022年には創立50周年を迎えました。現在の事業内容について事業を統括する高橋さんに教えていただきました。
フルリフォームを得意とする住宅リフォーム事業と社寺仏閣などの建具事業の二本柱
「弊社の事業は大きく住宅リフォーム事業と木製建具事業に分かれます。住宅リフォーム事業は、一般のお客様が中心で、住宅リフォームや新築を手掛けています。新築も年間に3棟ほどはお受けしますが、ここ数年は住宅リフォーム事業に完全にシフトチェンジし、関ケ原と大垣にLIXILリフォームショップを2店舗展開しています。」
「リフォームと言っても様々ですが、単なる取り換え、例えばキッチンなどの水回り設備を新しいものに交換するというのではなく、基礎や柱・梁などを残し内外装や設備全体を改装するフルリフォームを得意としています。特に重視するのは“コト提案”で、お客様にリフォーム後の生活をご想像いただくことが大切だと考えています。例えば家族構成などのライフスタイルの変化のタイミングで、これからの生活しやすい間取りや導線、設備をご提案し、お客様の悩みを解決することに加え、更に暮らしやすい住まいをご提案できるよう取り組んでいます。」
「一方で木製建具事業は主に建築会社や宮大工さんがお客様で、社寺の特殊な建具や複雑な組子を得意としています。建具職人が減少していく中で、職人への技術伝承を進め、技術を守っていきたいと考えています。社寺以外にも店舗や施設、デザイナーズ住宅など、こだわりのある建築などから引き合いがあるんですよ。」
性能向上リノベーションで顧客価値を創造する
そんな髙橋さんが5年ほど前から取り組んでいるのが『性能向上リノベーション』です。
そこで弊社では表面的なリフォームだけでなく、見えない部分の断熱をきっちり行うことで、まるで新築のように寒い冬でも暖かく過ごしていただけ、光熱費も抑えることができるリノベーションを提案しています。」
高橋さんは、こうした既存住宅の性能を高める『性能向上リノベーション専門店』としての認知度を高め、地域エリアNo.のリフォーム店を目指したいと、今後のビジョンを語ります。
「弊社がこの方針を立てた時には、まだリノベーションという言葉すら一般に浸透していませんでしたが、ようやく広く認知されるようになってきており、子供の手が離れ夫婦二人のライフスタイルを楽しめる住まいをより多くのお客様に提供していきたいですね。」と髙橋さんは話します。
業界でも珍しい中古住宅の性能向上リノベーションモデルハウスを実現
今後のビジョン実現のために取り組んでいることは?とお聞きすると、「2年前には大垣市の中古住宅を購入し、弊社の性能向上リノベーションのノウハウを詰め込んだ展示場をつくりました。40坪の住宅の1階部分をフルリノベーションし、これからリフォームを検討されるお客様に、暖かさや使い勝手の良さを体験していただきました。2階部分は手を加えず昭和の空間を残したことで、リフォーム前と後の違いを体感いただくとともに、お客様のご自宅がどう変わるかを具体的にイメージしていただくことができました。新築のモデルハウスはたくさんありますが、中古住宅をリノベーションしたモデルハウスはあまりない例だと思います。住宅事業部で企画をまとめ経営層に提案、許可を得るのに時間はかかりましたが、結果多くのお客様に性能向上リノベーションを知っていただける機会を作ることができました。」と髙橋さんは当時を振り返ります。
Before
After
Before
After
大手ハウスメーカーに真似できない『チーム力』
「ビジョンの達成に向けてはまだまだ取り組まないといけないことばかりです。有名な大手ハウスメーカーもリフォーム市場にどんどん進出してくる中、我々のようなリフォーム会社がお客様に認められるためには、『個』よりも『チーム力』が大切です。営業担当と技術担当・そして責任者がチームになって取り組むことで、お客様の悩みを共有し、その悩みを一緒に解決できると考えています。」「大手は強いですが、我々がチームとなって、きめ細かな提案を行うことで、大手にも勝てる可能性だってあるんです」と髙橋さんは話します。
そんなチームの一員である営業アシスタントの住さんは、2019年に入社。現在は、お客様(エンドユーザー)への提案資料や図面作成、ホームページやSNS(YouTube、Instagram)の管理を担当。『さまざまな考えや嗜好をお持ちのお客様に沿った提案と工事を実現するこの仕事は、一つとして同じものが無く、毎回業務に対する新鮮さがあります』と話します。
岡島ハウス産業のInstagramにはまるで築年数が経過しているようには見えない、最新設備が入ったリフォーム事例がたくさんでデザインも素敵なものばかりです。それだけでなく床や壁を全て解体した様子や断熱材を入れた見えない部分など、フルリノベーションへのこだわりがうかがえます。
営業・プランナー・設計・建材調達・施工管理・職人・そして情報発信まで。そんなチームの力が岡島ハウス産業の推進力になっているに違いありません。
さらなる事業拡大に向けて従業員を募集中!
そんな岡島ハウス産業では、今後5年後までに新たにスタッフを3名増員、3店舗目の出店を目標としています。その目標に向けて一緒に取り組んでくれる従業員を募集中です。
「現在、17名(パートを含む)が勤務しています。従業員の平均年齢は43歳で中堅社員が活躍する職場です。みんなで定期的に食事に行き、遊びや仕事外の話もたくさんします。しかし、スタッフ間の繋がりにおいては、やはり仕事に対して共通の目標を持っていることが大前提で、そのことについて話し合いがどれだけできるかを大切にしています。」と、現在の職場の雰囲気についても教えていただきました。
会社としての方針を発表する際には、経営層が決めた方針をただ押し付けるのではなく、事前にディスカッションを重ねスタッフの意識が会社の方針と同じベクトルとなるよう、高橋さんは従業員の考えにも良く耳を傾け、十分な議論をするようにしていると話します。
つづいて求める従業員像については「営業については、元気で明るいスタッフを採用したいですね。建築の営業経験を問いません。営業職の皆さんにも施工管理技士の資格取得は目指していただきたいので、会社としても資格取得をサポートします。現場については、経験者の中途採用を希望しています。資格者は優遇します。営業・現場問わず若い世代の人に来ていただけると嬉しいですね。前向きにチャレンジができるようなバイタリティ溢れる人に来ていただきたいと思います」と教えていただきました。
「建築業界も古い習慣がまだまだ残っていて、変えていかないといけないと考えています。住宅リフォームは、ものを買うのわけではないんです。お客様との約束には必ず期日を決めること。曖昧な提案ではなく具体的な提案を行うこと。お客様にもわかりやすい説明を心掛けること。リフォームプランという想像のものを目で見えるものにして提案していくことが、お客様に信頼していただくために大切なことと考えています。」とお話を伺ったミーティングルームには、従業員が提案したビジュアルで提案内容をお客様に示すための大型モニターが設置されています。
「働く環境としてもまだまだ古い習慣が残る建築業界ですが、弊社でも少しずつ職場環境の改善に取り組んでいます。現場は土日休みの完全週休二日制になっています。営業はお客様との打ち合わせもあるため、日月休みですが完成見学会などで勤務となる場合には必ず代休を取得するよう取り決めています。有休もとりやすい環境に代わってきていますし、今後は年間休日をさらに増やしていきたいと考えています。」と働きやすい環境整備にも力を入れているそうです。
【良い家に住むことは万人の願い、この願いを実現するために私たちは働く】という言葉は、岡島ハウス産業が掲げるミッションです。同じ目標に向かって切磋琢磨できる、そんな努力しがいのある環境で、お客様の住まいの夢を実現するお手伝いに、あなたも携わってみませんか?